NISAを始めるにあたり、投資信託を検討する人は多いのではないでしょうか。
私は大学1年生から投資を始め、入社後も一般NISA満額を投資し続けています。
当記事では、大学生でも分かるように、投資信託のキホンを、最低限の情報だけ提供します。
この記事を読むことで、ぼったくり銘柄を避けて、優良な投資信託を選定出来るようになります。
結論、投資信託は金融商品の詰め合わせパックです。
組み入れ銘柄と手数料を重視してください。
結論
・投資信託とは、金融商品の詰め合わせパック
・初心者ならインデックスファンドから購入
・NISA口座との併用がおすすめ
初心者向けに下で解説しているから、今は理解が出来なくても大丈夫だよ。
この記事のターゲット
NISAで投資信託が購入できると聞くけど、投資信託ってなに?
複雑な投資は出来ないし、毎日チャートを気にするのは面倒だから、まずはシンプルな投資から始めてみたい。
投資信託は初心者に推奨できる金融商品だよ。
難しくないから、一緒に勉強してみようか。
投資信託とは金融商品の詰め合わせパック
簡単に言うと、投資信託とは「株式」「債権」「不動産」など、様々な金融商品の詰め合わせパックです。
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、投資の専門家が株式や債券などに運用する商品で、その利益が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品となります。
投資信託のメリット・デメリット
投資信託が何かは分かりましたが、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。
保有する金融商品を理解する事は、狼狽売りを避ける為にとても重要ですから、きちんと勉強しましょう。
狼狽売り
狼狽売りとは、株価が急落したときに、その動きに慌てて売ることです。
投資の三大原則である「長期」「積立」「分散」投資から外れてしまう行為であり、
自分の金融商品の特性をよく理解していない、初心者がよくやる失敗です。
メリット
運用の手間がかからない
機関投資家のプロフェッショナルが運用をしてくれる為、我々は手間を掛ける必要がありません。
投資で成功するには、世界情勢から企業の経営状況まで幅広い知識が求められますが、一般人が短期間のうちに身につけるのは非常に困難です。
しかし、投資信託は知識と経験を兼ね備えたプロが運用をしてくれるため、素人の我々が運用するよりも適切な判断が出来ます。
我々は運用する投資信託と金額だけを指定すればよいため、投資初心者も安心して運用を任せられるでしょう。
リスクが比較的低い
投資の三大原則といわれる「長期」「積立」「分散」を出来る為、リスクを抑えながら、安定した運用成績が期待できます。
長期:10年以上の長期間投資を続ける
積立:毎月1万円でもコツコツと積み立てを続ける
分散:1つの資産だけでなくさまざまな国や資産に投資する→投資信託の場合は概ねクリア
下の表は、金融商品ごとの特徴を一覧化しております。
投資信託は構成銘柄により、リスク・リターンは上下しますが、一般的には下記のとおりです。
投資対象 | 20代向けオススメ度 | リスク | リターン |
---|---|---|---|
投資信託 | ★★★★★ | 中 | 高 |
株式 | ★★★★ | 高 | 高 |
債権 | ★★ | 低 | 低 |
不動産 | ★★★ | 中 | 中 |
金・プラチナ | ★★ | 低 | 低 |
仮想通貨 | ★ | 高 | 高 |
NISAで購入できる
投資信託はNISAでも購入することが出来ます。
通常、株式や投資信託に投資をする場合、売却による利益や配当金に対する約20%の税金が発生します。
NISAは、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品に対して、その税金が発生しなくなる制度です。
毎年、NISA口座内で購入できる金融商品の上限金額はありますが、上記のメリットが非常に大きい為、20代でも投資を始める人が多くなっております。
NISA口座は2つ種類がありますので、以下の記事も参考にしてみて下さい。
デメリット
自分で組み合わせて投資をしたい人には不向き
投資信託は金融商品の詰め合わせパックを購入する為、自分で金融商品を組み合わせて運用をしたい人には不向きです。
しかし、初心者が数十銘柄を組み合わせた分散投資をする事は不可能に近いため、上級者向けのデメリットとなるでしょう。
粗悪な銘柄も紛れている
投資信託には、手数料が必要以上に高い粗悪な銘柄もまぎれています。
手数料が高い銘柄を購入してしまうと、良い成績を残せたとしても、利益があまり残らなくなってしまいます。
投資信託には、以下3つの手数料が発生します。
種類 | 発生するタイミング | 「eMAXIS Slim」のケース |
---|---|---|
買付手数料 | 購入する時にかかる手数料 | 0% |
信託報酬 | 保有している間かかる手数料 | 年率0.0968%程 |
信託財産留保額 | 売却する時にかかる手数料 | 0% |
投資信託「eMAXIS Slim」シリーズは手数料が業界最低水準であり、手数料を最小限に投資が出来ます。
手数料が上記より著しく高い銘柄は、「ぼったくりファンド」と呼ばれ、購入する必要は一切ありません。
手数料が低い「eMAXIS Slim」シリーズは、カピバラ君おすすめの優良ファンドだよ。
ちなみに、シンプルで堅実な投資が好きなカピバラ君が持っている、金融商品の8割が「eMAXIS Slim」シリーズなんだ。
手間を掛けずに堅実な投資をしたい人にオススメ
投資信託は、あまり手間を掛けずに長期的に堅実な投資をしたい人にオススメの金融商品です。
先述した通り、低コストで分散投資が出来てしまうのが、投資信託の魅力です。
ギャンブル性よりも、分散投資による心理的な安定に魅力を感じる人にオススメです。
投資信託は2種類ある
投資信託は大きく分けて、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類あります。
それぞれに特徴がありますが、ここはざっくり理解すればいいでしょう。
【堅実】インデックスファンド
インデックスファンドとは、特定の指数「インデックス」に連動するように運用される投資信託です。
インデックスに連動する事により、プロの銘柄選定などの手間がかからない為、手数料が低く初心者にオススメの投資信託です。
市場全体が下落するときも連動しますが、アクティブファンドより勝率が非常に高い歴史があります。
その為、低い手数料で成果が残せるインデックスファンドが投資信託の最適解とされています。
指数「インデックス」
インデックスとは、株式市場などの全体的な動きを表す指数をいいます。
例えば、インデックスの1つである日経平均株価は、東京証券取引所プライムに上場している代表的な225銘柄で構成されており、日本の株式市場を表現しております。
インデックス1つに多数の銘柄が組み込まれている為、分散投資が実践できます。
例)日経平均株価、NYダウ、S&P500など
【上級者向け】アクティブファンド
アクティブファンドとは、指数「インデックス」を上回る成果を出すことを目標とした投資信託です。
インデックスに連動しない為、下落相場でもファンドマネージャーが対策を取ることが出来ます。
しかし、ファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が、組入銘柄の選定に手間を掛ける為、手数料が高いのがデメリットです。
オススメ銘柄は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
投資は基本的に、リスクの大きさ=リターンの大きさです。
その為、自分のリスク許容度に合った銘柄を選定する必要があります。
例えば、20代で投資を始める場合、リスクをある程度許容できる年齢の為、「長期」「積立」「分散」投資を前提に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をおすすめします。
業界最低水準の手数料であるにも関わらず、全世界の株式へ投資が出来る非常に優良な商品です。
また、これ1本で全世界の株式へ分散投資が出来る為、複数の銘柄と組み合わせる事も必要ありません。
他にも、株式100%が不安な人は債権を組み込む慎重型、より積極的な運用がしたい人は米国株100%など、様々な投資信託があります。
詳細については、以下の記事で記載しておりますので、気になる方は是非読んでみて下さい。
投資信託はNISAとの併用がおすすめ
一般的な投資信託の銘柄は、NISAで購入することが出来ます。
NISAは、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品に対して、その税金が発生しなくなる制度です。
投資信託を初めて購入する際は、必ずNISA口座を利用しましょう。
NISA制度については、下記で詳しく紹介しております。
最後に
低金利が続く現代、預貯金では殆どお金は増えません。
投資信託は1本で分散投資ができる、初心者に優良な金融商品です。
また、投資の3大原則「長期」「積立」「分散」に則る事でリスクも最小限に抑えることが出来ます。
長期投資を前提とするならば、投資を始めるのにベストなタイミングは「今すぐ」です。
投資銘柄や手法は後でいくらでも変えられるので、証券口座の開設だけでもいかがでしょうか。
「ノマドログ」では、自身の経験を基に、20代向けに投資の情報発信をしております。
是非、他の記事ものぞいていただけると嬉しいです。