投資の三原則の重要性や意味を理解できていない人は多いです。
当記事では、投資の必須知識である三原則を、初心者向けに図を用いながら、解説します。
投資の三原則を活用することで、ありがちな失敗を避けて、堅実な資産運用が出来るようになります。
結論、投資の三原則は「長期」「積立」「分散」です。
20代なら長期投資を最大限活用することが出来る為、資産形成が非常に有利になります。
この記事を最後まで読めば、初心者でも理解できるよ!
大切な考え方だから、原理から理解してみよう!
投資の三原則は、堅実な資産形成に不可欠
投資というとギャンブル性が高く、専門家並みの知識が必要なイメージがありますが、
投資の三大則を実践することで、初心者でも手軽に堅実な投資を始めることが出来ます。
ギャンブル性の高い投資手法は心理的ストレスから、長続きしないことが多く、下落相場では狼狽売りをしてしまうことも少なくありません。
しかし、投資の三大原則と言われる「長期」「積立」「分散」を実践することで、リスクを抑えながら、投資と良い距離感で継続する事が出来るのです。
狼狽売り
狼狽売りとは、株価が急落したときに、その動きに慌てて売ることです。
投資の三原則である「長期」「積立」「分散」投資から外れてしまう行為であり、
自分の金融商品の特性をよく理解していない初心者がやってしまう事が失敗です。
投資の三原則とは
投資の三原則とは「長期」「積立」「分散」投資を指します。
それぞれに後述するメリットがありますが、この三つを掛け合わせる事が重要です。
長期投資とは
長期投資とは、10年以上の運用期間で投資する事を指します。
何故、長期投資が優れているかというと、複利の力を活用できるからです。
・複利とは、元本+運用益に利益がつくシステム
・単利とは、元本のみに運用益がつくシステム
少しややこしい話になりますので、下のイメージ図をご覧ください。
引用:https://www.nomura.co.jp/el_borde/method/0004/
上図は、元本10万円を単利と複利、それぞれ30年運用した場合の違いをグラフで示しております。
単利:250,000円
複利:432,200円⇒単利の約1.7倍
複利で運用をする場合、運用期間が長期になるにつれて、雪だるま式に収益が拡大していることが分かります。
ちなみに、下図は毎月5万円を年利5%(複利)で20年間、積立投資した際のシミュレーションです。
引用:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
もし、これを年利5%(単利)で投資していれば、元本のみに運用をする為、最終金額は16,801,861円となり、単利と複利では、20年後の利益に約375万円の差が生まれてしまいます。
また、アメリカ市場に連動するS&P500と呼ばれる投資信託では、過去のどのタイミングで購入をしても、15年以上の長期保有をしていた場合、最低でも約4%のリターン(利益)があったというデータもあります。
この事から、複利で運用をすることの重要性が分かりますね。
天才物理学者アインシュタインも、「人類最大の発明は複利」であると言ったよ。
積立投資は定額で投資する手法
積立投資とは、あるタイミングで元本を一括投資するのではなく、一定期間毎に定額で投資する手法です。
積立投資をする事で、高値掴みのリスクを平準化するメリットがあります。
これは、「ドルコスト平均法」と呼ばれる基本的な投資手法です。
ドルコスト平均法とは
引用:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html
ドルコスト平均法とは、同一の金融商品を一定期間毎に定額で投資する手法です。
この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。
・一括投資…あるタイミングで一括して金融商品を購入する投資方法
・積立投資…一定の金額で定期的に金融商品を購入する投資方法(←ドルコスト平均法)
分散投資は地域や投資対象の分散
分散投資とは、投資先の地域や投資対象「投資信託」「株式」「不動産」などを分散する事を指します。
分散投資をする理由は、1か所に元本の全額を投資していた場合、投資先が破産したときのリスクが非常に大きくなるためです。
投資先を分散する事で、1か所が破産をした場合でも、損害を最小限に抑え、その後も投資を継続することが出来ます。
投資信託とは
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、
投資の専門家が株式や債券などに運用する商品で、
その利益が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品です。
投資信託を1本購入するだけで、複数銘柄に分散して投資が出来る為、リスクを下げる効果が期待されます。
詳細については、以下記事より紹介しております。
投資信託は1本購入するだけで、複数の地域、投資対象に分散することが出来るよ。
カピバラ君も9割は投資信託を購入していて、初心者にも本当にオススメな方法だから、以下の記事も参考にしてね。
①地域の分散
地域を分散する事で、投資先の一部地域が経済破綻した場合でも、元本が0になるリスクが小さくなります。
地域は大きく分けると、「国内」「先進国」「新興国」「全世界」があります。
さらに、「米国」「中国」「南アフリカ」などで細分化をする事もあります。
特に人気の地域は、「国内」「米国」「全世界」の3つです。
「国内」:自国の為、為替変動のリスクがない。見慣れた銘柄(花王、富士通など)が多い。
「米国」:長期にわたり経済成長率が高く、今後も米国一強が期待されている。
「新興国」:成長性が見込める一方で、政治不安、経済不況、社会不安等のリスクがある。
「全世界」:「国内」「先進国」「新興国」を含むため、全世界にバランス良く投資が出来る。
日本人は馴染みのある「国内」へ投資する事が多いけど、世界的に期待できる米国等への投資も考えてみよう!
②投資商品の分散
基本的には、値動きが反対の金融商品を組み合わせる事で、リスクの軽減を目指します。
例えば、株式の価値が下落する時は、金・債権などの価値が上昇します。
このように、自分のリスク許容度に合わせた資産構成で投資をする事が重要です。
しかし20代が投資をする際は、リスク許容度が高い為、ハイリターンが期待できる株式比率の高い投資信託を推奨します。
数百種類の株式で構成される投資信託を選ぶ場合、株式の中で分散投資を図る事が出来ます。
他にも、投資信託は「金融商品の詰め合わせパック」ですから、複数銘柄で株式100%、株式70%+債権30%など様々な構成があります。
下図で金融商品ごとの特徴を一覧化しております。
※投資信託は構成内容によって、リスク・リターンが異なります。
投資対象 | 20代向けオススメ度 | リスク | リターン |
---|---|---|---|
投資信託 | ★★★★★ | 中 | 高 |
株式 | ★★★★ | 高 | 高 |
債権 | ★★ | 低 | 低 |
不動産 | ★★★ | 中 | 中 |
金・プラチナ | ★★ | 低 | 低 |
仮想通貨 | ★ | 高 | 高 |
投資の三原則のデメリット
短期の資産形成には向いてない
10年以上の長期投資を前提とする為、短期間での資産形成には不向きです。
直近で資金が必要な人、地味な投資が苦手な人にはおすすめ出来ません。
投資の三大原則は、「長期」「積立」「分散」投資をする事で、リスクを最小限に抑えています。
その為、短期投資をする場合は、リスクを大きく抱える事だと理解しておきましょう。
途中で取り崩してはいけない
「長期」「積立」投資から外れてしまう為、途中で取り崩すことは推奨しません。
その為、今使えなくても困らない余剰資金で投資をする事が重要です。
余剰信金とは
余剰資金とは手持ちの資産のうち、生活費や非常時に必要なお金を差し引いた資産で、近い将来で使う予定のないお金です。
または多少減ってしまっても、生活にダメージの無いお金を指します。
余剰資金は、以下の計算式で分かりますが、人によって個人差もある為、目安程度にしておきましょう。
余剰資金=現在の資産ー半年分の生活費
例)余剰資金=200万円ー90万円、、、110万円が余剰資金
本当にお金が必要な時は、証券口座から簡単にお金を引き出せるから安心してね。
初めて投資信託を購入するなら、NISA口座で!
一般的な投資信託の銘柄は、NISAで購入することが出来ます。
NISAとは、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品に対して、その税金が発生しなくなる制度です。
投資信託を初めて購入する際は、必ずNISA口座を利用しましょう。
NISA制度については、下記で詳しく紹介しております。
まとめ
投資の三原則「長期」「積立」「分散」は、堅実な投資には欠かせない考え方です。
長期に渡り積立投資をする必要がある為、無理をせずに少額から始めましょう。
20代であれば、今後も投資元本は少しずつ高額になるでしょう。
その時の為に、まずは毎月3000円でも、投資を始めて値動きに慣れる事が最も重要です。
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