不動産投資と聞くと、安定した家賃収入や、不動産オーナーとしてのステータスに魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。
実は、不動産投資にはそれ以外の側面でも、様々な魅力があるのです。
この記事では、不動産投資の面白さや魅力を余すことなくお伝えします。
不動産投資の面白さとは?
不動産投資の面白さとは、自らが不動産オーナーとして、”不動産事業”を作り上げることにあります。
たとえば、株式投資やFXでは、投資家は売買をすることでしか、収益を生み出すことが出来ません。
しかし、不動産投資であれば、お客様のニーズに沿った物件の構築などをして、自らが介入して収益を作り上げることができます。
これが、他の投資とは異なる「不動産投資の面白さ」です。
次章からより詳しく見ていきましょう。
1から物件を”作り上げる”ことができる
1から物件を建てられることも、不動産投資の面白いところです。
株式投資やFXでは、銘柄の選定は出来ても、銘柄を作り上げることはできません。
しかし、不動産投資であれば、収益の出る物件を、自分で考えて作り上げることが出来ます。
さらに、1から物件を作り上げる場合、建築費を抑えることで、建売住宅を購入するよりも利回りを上げられる点もメリットになるでしょう。
しかし、土地から建物を建てる際は、1年がかりのプロジェクトになる事が殆どです。
信頼できる工務店を見つけることで、住居が完成するのを安心して待てるようにしましょう。
ターゲット層のニーズを考える
不動産投資はお客様商売です。
他の多くのビジネスと同じように、ターゲット層のニーズを考える必要があります。
賃貸収入を目的とする場合、入居者がつかなければ収益は0です。
空室リスクを抑える為に、入居者のニーズ(アクセス、家賃、間取り、設備)などを検討して、継続的に満室の状況をつくれば不労所得にもなります。
この様に、ビジネスとして市場のニーズを理解して、投資収益を出せた時はとても面白く感じられるでしょう。
様々な業界との関わりが増える
不動産投資を始めるまでには、管理会社、リフォーム会社、金融機関、家賃保証会社など、様々な業界の方々に相談をします。
会社員であれば関わりの無い人たちと関係を築ける点も、不動産投資の面白さです。
また、「大家の会」に参加することで、不動産と関係の無い業界の人たちとも関わることが出来ます。
「大家の会」とは、個人の大家が情報交換を目的に集うコミュニティのことです。
全国各地のオフライン、オンライン問わず存在しますので、まずは無料の会から参加すると面白いでしょう。
参入障壁が高い分ライバルが多くない
不動産投資は参入障壁が高いため、ライバルが多くない点も魅力です。
参入障壁が高い理由は2つありますが、どちらも一般的な公務員、会社員であれば努力次第で乗り超えられます。
1つ目の障壁は、物件の家賃相場や、入居者のニーズを理解する必要があることです。
不動産投資は、投資家本人が収益向上の為に、事業に介入することができます。
そのため、投資家本人が収益向上のために、物件や価格設定、広告の手入れをしなければなりません。
もちろん、全てを管理会社に委託することも可能ですが、悪徳商法に騙され無い為にも、最低限は自己判断ができるようになりましょう。
2つ目の障壁は、少額から始められる株式投資等と異なり、不動産投資は物件購入に多額の資金が必要なことです。
実際は金融機関から融資を受けるられるため、自己資金は物件価格の1割ほどになることが殆どです。
しかし、融資審査を受ける必要がありますから、カードローンの滞納歴がある方、収入の安定しない個人事業主であれば、融資が下りないこともあるでしょう。
一般的な収入の会社員であれば問題ありませんが、これも1つの参入障壁となります。
もし上記2点をクリアできる属性の持ち主であれば、これらの参入障壁は大きなアドバンテージとなるでしょう。
不動産投資は、不労所得などの大きな目標に向けて運用できます。
多くの人は企業に勤めることでフロー型の収入を得ているでしょう。
これでは、働くのをやめた途端に収入が途絶えてしまいます。
しかし、不動産投資は継続的な家賃収入を得るストック型のビジネスです。
一度軌道に乗せることができれば、継続的な不労所得で、労働に縛られない、自由な生活を実現できるでしょう。
事業主として事業を動かせる
先述した通り、不動産投資は"不動産事業"として取り組むべきです。
そのため、収益や経費、委託先の管理会社などを、事業主として考慮する必要があります。
会社員では経験のできないビジネスになるので、興味のある人にとっては非常に面白く感じられるでしょう。
世間からの見られ方が大きく変わる
不動産投資の不労所得が軌道に乗ると、世間からは成功者として見られます。
株式投資やFXで成功している人より、実物資産で収入を得ている人の方が世間のイメージも良いでしょう。
この様に世間的にステータスを得られる点も、不動産投資の大きな魅力です。
面白さだけでない不動産投資の魅力
不動産投資の面白さをいくつか紹介しましたが、不動産投資は面白いだけでなく、堅実な資産形成、保険代わりにもなります。
時間を使わず運用できる
先述した通り、不動産投資は、管理会社などに客付け、管理などを委託できるため、投資家本人の運用工数を減らすことが出来ます。
会社員であれば、不動産投資に割ける時間はどうしても限られてしまいますが、業者をうまく利用することで副業でも実施可能です。
また、不動産投資を軌道に乗せることで、不労所得を実現できる点もメリットになります。
生命保険代わりになる
不動産投資が生命保険代わりになると聞いた方も多いのではないでしょうか。
その理由は、不動産購入でローンを組む際は、「団体信用生命保険(団信)」に加入することが殆どだからです。
「団体信用生命保険(団信)」に加入すると、契約者が以下の状況になった時、保険金によりローン残高が弁済されます。
■弁済の条件
死亡
高度障害状態(規定あり)
余命6か月以内の診断
そのため、契約者が死亡してしまった場合でも、家族にローン返済済みの住宅を残すことが出来るのです。
一般的な生命保険との違いは、やはり実物資産を残せる点でしょう。
安定収益を生み出せる
不動産投資は、入居者が入ると安定した収益を生み出せます。
通常、1度入居すると3年以上は退去されることはないため、その期間は継続して家賃収入を得ることが出来るからです。
アクセスの良いエリアであれば、退去後も新しい入居者はすぐに見つかるでしょう。
また、生活インフラである不動産は不況になっても、家賃が急落することはありません。
株式投資であれば40%ほどの大暴落は発生しますが、家賃が急に40%下落となる事は想像しにくいでしょう。
この様に、不動産投資は非常に安定した収益を生み出せる点が魅力です。
豊富なバリエーションの不動産投資
通常、不動産投資には多額の資金が必要となりますが、個人投資家が1万円から投資できる手法もあります。
ここでは、少額投資として注目を集めている、不動産クラウドファンディング、J-REITについて紹介します。
手軽に始められることがメリットですので、数千万円のローン借入に不安がある人は、知っておくといいかもしれません。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングとは、インターネットを通じて多数の投資家から資金を収集、その資金を専門家が運用して、不動産の譲渡益や家賃収入を、投資家に還元する仕組みです。
不動産クラウドファンディングでは、投資物件の築年数や写真などが公開されている為、投資家本人が投資物件を選定できます。
そのため、投資条件の良い人気物件はクリック戦争となります。
デメリットは、多くの商品が、満期になるまで途中解約が出来ない点です。
近い将来で使う資金を確認したうえで、投資をすることが重要となります。
J-REIT
J-REIT(Japan-Real Estate Investment Trust)とは、日本を対象とした不動産投資信託です。
不動産クラウドファンディングと同様に、不特定多数の投資家から資金を集めて、専門家が運用して得られた譲渡益や家賃収入を投資家に分配する仕組みです。
J-REITは投資信託であるため、1つの銘柄を購入することで、複数物件への分散投資が出来る点がメリットです。
1つの物件に集中投資をする場合、その地域の地価が暴落した場合は、被害をダイレクトに被る事になります。
また、購入後は任意のタイミングで解約を出来る点も魅力でしょう。
急遽お金が必要となった際も、J-REITであれば違約金無しで途中解約が可能です。
J-REITのデメリットは、管理元の不動産投資法人が倒産する可能性がある点です。
たとえ管理元が倒産した場合でも、精算時に物件を売却すれば、売却益が戻ってきますが、価格が非常に落ち込んでいることもあるでしょう。
まとめ
不動産投資には、投資家本人が介入して、収益を上げられる面白さがあります。
また、株式投資などに比べて、収益性以外にもメリットが大きい面も魅力です。
会社員の方でも、管理会社を利用することで、時間を使わずに運用をすることが出来るでしょう。
しかし、悪徳商法に騙されないよう、最低限の自己判断が出来るように、知識を身に着けることが前提です。
不動産投資の面白さに魅了された方も、まずは収益を上げるための知識武装から始めてみましょう。